2015年6月29日月曜日

「テンパる」の意味がわからない

どうも「テンパる」の意味がよくわからない。

辞書的な意味は調べればわかるんだけどなんか違う。
もとは「テンパイしている」の意味だ。そこから派生して「緊張している」というような意味になっている。
しかし、使う人によって大分ニュアンスが異なる。「緊張している」から「焦っている」、「忙しい」くらいまで幅広い解釈が可能なので「テンパる」の意味ではなく前後の文脈でなんとなく意味を判断しないといけない。俗語というのはそんなもんで「やばい」とかも同じくそれだけ抜き出しても意味はなくて文脈で判断せざるを得ない、というかそれならその単語なくてもいいんじゃーの?っていうのが僕がイラっとする要因だったりする。

閑話休題。
テンパイというのはリーチと同じで後1牌であがれるって状態なんだから極めて有利だ。むしろそれ目指すゲームなんだし。それがなんでネガティブな使われ方になってんだろう?普通に考えてちょっとおかしいと思う。なぜ「テンパる」と「リーチ」でこんなに差がついたのか?!

考えてみたんだけど、これは「テンパる」が使われる状況によるものではないだろうか?リーチは自ら宣言するのでテンパってることは明白であり、そこではテンパってるという表現は使わず、リーチがかかっているという。

では「テンパってる」とはどういうときに使われるのか?
それはリーチを掛けずにテンパイしている(と思われている)時だ。本人が「テンパってます」というわけはないので、周りが「あれ?こいつテンパッてんじゃねーの?」と使われるのが普通だ。

ではどういうときにテンパってると思われるのか?
僕はあまり麻雀に詳しくないし、いろいろな状況があるんだろうけど、一番多いのは危険牌を捨てた時じゃないかな?普通は捨てないような牌を捨てるとき、それはきっとそうせざるを得ない状況に追い込まれているのだろう。だから「テンパってんじゃねーの?」と言われるわけだ。

それに対して当人は「いや、テンパってねーよ」と返すのが常だ。テンパってることを知られるのはそれだけで不利だからテンパっていようがいまいが必ず隠す。

 「テンパってんじゃねーの?」
 「テンパってねーよ」

おや?このやりとりは派生した意味の感じがする。

 「お前、焦ってんの?」
 「焦ってねーよ」

 「お前、緊張してんの?」
 「緊張してねーよ」

「テンパってる」ってこういう感じで使われてる気がする。
もしかして「テンパる」の意味がわからず、この状況だけでなんとなく意味を推測して使われた結果が今の状況なんじゃないだろうか?麻雀知らない人が傍目で見てて「テンパってる?」「テンパってない」のやりとりを聞き、状況から意味を判断して適当に使われた結果、「緊張してる」「焦っている」「忙しい」「動揺している」まで様々な意味に使われることになったんじゃないだろうか?

そうなると今の「テンパる」の使い方がなんだかぼんやりとして意味が取りづらいのも納得がいく。そもそも意味がよくわからずなんとなく意味を推測しつつ使ってたんならそりゃそうなるわな。


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